セント・キルダ

セント・キルダ

セント・キルダ (St Kilda、スコットランド・ゲール語:Hiort)は、イギリス領の孤立した群島。北大西洋、ノース・ウイスト島の64km西北西にある。スコットランド、アウター・ヘブリディーズの最西端の島々である。最大の島はヒルタ島で、イギリスで最も高い、海岸に面した断崖絶壁がある。その他はダン島、ソアイ島、ボーレー島である。これらの島は家畜の放牧や海鳥の猟が行われていた。セント・キルダは行政上はComhairle nan Eilean Siarのローカル・オーソリティー・エリアに属する。

セント・キルダには少なくとも2000年間、人が暮らしてきた歴史があり、人口はおそらく180人を超えることはなかっただろう(1851年以降は100人を切った)。1930年、4島のうち唯一の有人島であったヒルタから住民全体が避難した。夏のあいだは科学者たちや保全作業員、ボランティアがやってくるものの、現在、唯一1年を通じて島に暮らすのは、防衛担当者だけである。

セント・キルダという名称の起源は推測だけである。島の文化遺産には、有史以前の時代からの様々なユニークな建築の構造が含まれている。しかし島での生活を記した最古の記録は中世後期以降のものである。Hirtaにある中世の村は19世紀に再建された。しかし、宗教的な熱意が影響して、観光を通じて外部との接触の機会が増え病気がはやり、そして第一次世界大戦が1930年の全島避難を後押しすることとなった[9]。セント・キルダの物語は、オペラを含め芸術的な解釈を集めている。

群島全体を所有するのはナショナル・トラスト・フォー・スコットランド(en)である。1986年、スコットランドに5箇所あるUNESCO世界遺産の1つとなり、セント・キルダはその自然と文化資質のため、世界でも数少ない地位を保持している。2つの種類の異なる古い種類のヒツジがこれらの離島で生き延びてきた。新石器時代の種であるソアイ種、鉄器時代の種であるボーレー種である。島は多くの貴重な、シロカツオドリやニシツノメドリ、フルマカモメといった海鳥の繁殖地でもある。セントキルダミソサザイとセントキルダノネズミは島独自の亜種である。ボランティアの一団が夏になると、セント・キルダのかつての住民がそのままの状態で残していった、多くの壊れた建物を修復するため島を訪れる。島は、1957年にできた小さな軍事基地と共存している。

概要
セント・キルダ (St Kilda、スコットランド・ゲール語:Hiort)は、イギリス領の孤立した群島。

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