セント・ジョージ (バミューダ)

セント・ジョージ (バミューダ)

セント・ジョージ (St. George’s、公式にはTown of St. GeorgeまたはSt. George’s Town)は、バミューダ諸島のバミューダ島にある町。バミューダ諸島中最初に定住が進められた町であり、今日でもアメリカ大陸最古のイギリス植民地とされている。

セント・ジョージに初めて定住が始まったのは、最初のイングランド人植民者がバミューダへやってきてから3年後の1612年だった。イングランド人植民者たちはバージニア植民地(現在のアメリカ合衆国バージニア州)へ向かう途上、乗っていたシー・ヴェンチュア号が慎重に珊瑚礁内を進んで到達したセント・ジョージズ島へ降り立った。植民者たちはイングランド海軍提督ジョージ・ソマーズと陸軍大将トーマス・ゲイツ(バージニア植民地の町ジョージタウンの知事)に率いられた。生存者たちは新たに2隻の船をつくり、ほとんどの人々がジェームズタウンを目指して旅を続けたが、バージニア会社は島の所有を主張した。そのときにシー・ヴェンチュア号から残った3人の男性たちと、後から60人の新たな植民者集団が加わり、隣のセント・デイヴィッズ島での悲惨な時期の後、悪天候時には船を守っておける避難所となる入り江にセント・ジョージの建設を始めた。

この小さな町は歴史的に無視できない重要な場所とされる。バミューダの歴史のみならず(1815年までバミューダの首都であった)、セント・ジョージを形作るのを助ける中枢の役割を演じた。アメリカ独立戦争中、バミューダ住民は弾薬庫から必要とされた火薬を盗んでいた(弾薬庫はセント・ジョージを防衛する近隣の砦に供給されたもの)。当時バミューダ島北端の町トバッコ・ベイからジョージ・ワシントンの元へ密輸されていた。彼らはおそらく、セント・ジョージを拠点とする貿易をしていた荒廃したアメリカ連合国へ軍需品供給をして、南北戦争を長引かせた。

現在、セント・ジョージの歴史文化財は基本的に首都ハミルトンの経済発展によって手つかずのままである。建物のほとんどは17世紀から19世紀にかけ建てられたもので、名士たちは後世の変化のあらゆるしるしを隠し、町の景観を破壊しかねない発達を妨げる熟考した上の努力を行ってきた。例えば、電気やガスの配管、電話線などは地中に埋設され、街灯は町が栄えた時代の様式を採用している。バーバーズ・アレイやアント・ペギーズ・レーンなどの狭い通りは、数世紀前の姿をとどめている。

セント・ジョージには無駄な遺物はない。しかし、生活者の町であり、歴史的な建築物の機能は博物館のみならず、住居、レストラン、パブ、そして商店となっている。中心部のキングズ・スクエアでは、タウン・ホールと観光サービス局が側に立つ。広場にはさらし台のレプリカ、そしてかつて港へ醜聞の渦中の女性を沈めるのに使用されたという水責め椅子のレプリカがある。現在、地元ボランティアたちはこの風変わりな処罰をイベントとして復活させようとしている。

セント・ジョージ港内にあるオードナンス島はキングズ・スクエアの南に位置し、小さな橋で結ばれている。そこには難破船に乗員たちによってつくられた2隻の船の一つデリヴァランス号の模型があり、彼らを指揮したジョージ・ソマーズの等身大ブロンズ像がある。

町周囲の場所と同じく、オールド・ステイト・ハウス(1620年に建てられた最初の石造りの建物。バミューダ議会が置かれており諸島最古の建物である)のような多くの歴史的な場所がある。未完成の教会ではオールド・レクトリー、セント・ピーターズ教会(西半球最古のイギリス国教会の教会)、タッカー・ハウス、バミューダ・ナショナル・トラスト博物館がある。

1996年、セント・ジョージはジョージ・サマーズ卿の生誕地ドーセット州ライム・レジスと姉妹都市協定を結んだ。

概要
セント・ジョージ (St. George's、公式にはTown of St. GeorgeまたはSt. George's Town)は、バミューダ諸島のバミューダ島にある町。

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